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>火の種類
火を炊く、といってもその炊き方は色々です。大別すると、「焚き火」と「ストーブ」に別れると思います。どちらも一長一短があり、臨機応変に使い分けるのが良いと思います。
焚き火
最も基本となる古典的な方法で、火床の材料、燃料は現地調達になりますので、荷物にはなりません。天候や地域によって、燃料が調達できない・しづらい場合がありますが、対応策を知っていればまずどうにかなります。
ストーブ
キャンプストーブ、アウトドアストーブなどと言われるものです。手軽で近代的な方法ですが、荷物として持参する必要があり、燃料にも制限があります。気体、液体、固形の燃焼剤を使うので、いつでも簡単に火がつけられます。大型のものから小型のもまで種類も多いので、メインからバックアップとしてまで幅広く使えます。
ウッド・ストーブ
焚き火とストーブストーブの中間のような存在で、ホーボー・ストーブ、ウッドガス・ストーブ、ネイチャー・ストーブなどと呼ばれるものです。組み立て式の金属の箱の中に燃料を入れて燃やすもので、市販の燃焼剤や、小枝などを燃料として使います。焚き火の軽快さと、キャンプストーブの手軽さを兼ね備えているので、バックアップとしてお勧めです。
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>場所を選ぶ
場所選び、火を炊くのはここから始まります。正しく選択すれば、火は簡単に点き、調子よく安全に燃えます。では、どういった場所がよいのでしょうか?
指定の場所
焚き火禁止ではない場所,時期。
立ち木、草、燃えやすいものが近くに無い場所
風が強く当たらない。
地面があまり湿っていない。
安定した場所
これらが基本です。実際全てが当てはまるロケーションは少ないですが、ちょっと工夫すれば改善できます。
指定の場所。
これは当たり前ですね。指定の場所がある場合は必ずそこで火を炊きましょう。たとえ安全が確実に取れても、指定の場所がある場合、その外の場所で火を炊くのはルール違反です。
焚き火禁止ではない場所。
焚き火禁止の場所もあります。また、場所だけではなく、禁止の時期などもあります。禁止時期であっても、指定の場所ならOKの場合が殆どです。事前に確認しておきましょう。
立ち木、草、燃えやすいものが近くに無い場所
立ち木、草の茂み、枯れ草や大量の落ち葉など燃えやすいものが近くに無く、ある程度の広さが確保できる場所を選ぶ。
草の茂み、枯れ草は、飛び火しやすいので絶対避けましょう。
立ち木、特に大きな木はその根元で焚き火するとよ風よけになって便利ですが、絶対やめましょう。熱で、樹皮、根っこをいためます。また、緊急の時、退避の邪魔になります。
森に落ち葉の無い場所なんてあるわけがありませんが、落ち葉の出来るだけ少ない場所を探し、火をたく場所を中心に半径数メートルほど、地面が露出するまで掃除しましょう。小枝を束ねて、
簡易の箒
を作れば簡単です。
風が強く当たらない。
あまり風が強く当たる場所では、火を点け難いだけでなく、火が回りに飛びやすく危険です。丸太や石などを使って、防風壁をつれば対応できますが、限度があります。また、そういった場所ではキャンプもし難いものです、場所を再検討しましょう。
地面があまり湿っていない。
地面が湿っていると、火の点きが悪くなり、点いても消えやすくなります、出来るだけ避けましょう。
ですが、実際森林に入ってみると、じめじめしていない場所は少ないです。そして特に雨季や冬から春にかけては、雨、雪、氷などでとても湿っています。こういう状況ではまずプラットフォームを作り、その上で焚き火をすることで対応します。
プラットフォームの作り方。
まず、雪や濡れた葉などをしっかりと除き、地面を露出させます。そして、乾いた太目の枝や、割った丸太、小石(コブシ大位)などを並べて乾燥した面を作ります。大きさは、焚き火の大きさにもよりますが、30〜40cm四方で十分でしょう。小石と木を併せるとさらに効果的ですが、それをやる必要が無い場所を探したほうが手っ取り早いと思います。
安定した場所
特に、ストーブを使うときに注意です。安定のよい場所を選ばないと使用中に転倒したりして危険です。また、火をたいている場所の周りにはいろいろ置かない様にしましょう。作業中、緊急退避時などに足をとられる危険があります。
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>焚き木の準備
焚き火には焚き木が必要です。燃えるものなら何でも良いのですが、焚き火に向くものと、そうでないものがあります。そして、確実に良い火を点けるには大、中、小の3種類の焚き木を用意しましょう。
焚き木選びのポイント
燃えやすい材質
ある程度乾燥している
火力の出るもの・長時間燃えるもの
煙の出が少ないもの
これらを踏まえると、大、中、小の3種類の焚き木とはどんなものなのか?
焚き木・大
焚き木というよりは、薪になります。大体直径5cm以上の物が良いでしょう。丸太のまま使えば火の点きは悪いですが、長時間燃えます。ただし、一本だけでは消えやすいので、二本以上をまとめて使います。
森で丸太を集める時は、立ち枯れの木を利用するのが一番です。地面に倒れている木は大抵ひどく湿って、腐敗が始まっているので薪にはなりません。
焚き木・中
直径1cm〜4cm位の枝で、色々な太さのものを用意します。太目の枝を割っても良いでしょう、火の点きが良くなります。また、一番よく消費する焚き木なので、出来るだけ多く集めておきます。集め方のコツは
生木は使わない
生きている木から枝を切り取らない。火がつかないだけでなく、無用に木を傷つけることになります。
地面に落ちている枝で比較的乾いているもの
松、ブナ、カバ、ハシバミの木は折れやすいので、それらの木の周りを探すと比較的短時間で必要量が確保できます。
枯れた松の枝元・切り株(ファット・ウッド)
松は枯れると、枝の付け根に多くのヤニが溜まります。棒などで枝元を強くたたくと、油が染み込んだような質感の枝元が簡単に取れます。
松の切り株も同じで(写真参考)
、表面が腐っていたり、コケに覆われているのに、中の方や、一部に腐敗が無い切り株が見つかったら、割ってみてください。松脂が年輪に溜まっていることがあります。切り取って棒状に加工すると、ろうそくの様に良く燃えます。
松ぼっくり
油分を含んでいるので良く燃え、燃焼時間も長く、集めるのも比較的簡単です。ウッドストーブの燃料として非常に手ごろで、ある程度の量なら袋に入れて持ち歩けます。
焚き木・小
直径1cmくらいまでの枝、薄く削った木、枯れ草、紙などで、『焚き付け』とか『キンドリング(kindling)』と呼ばれます。火口に点いた火種をさらに成長させ、焚き木に燃え移らせるための重要な役割を果たします。
焚き付け・キンドリングの造り方
紙・枯れ草
これらは火口にも使えますが、焚き付けに使った方が効果的です。また、非常に湿気を含み易いので、雨の日などは注意してください。使う時、親指くらいの太さに束ねてネジっておくと燃焼時間が延びます。
棒
直径5mm位の小枝、棒などを多めに用意しておきます。
剥ぎ板
薪など太目の焚き木を、1〜2mmくらいの厚さに剥ぎ割って作ります。この時、
松の切り株
で作ったり、松ヤニを薄く塗りつけたりするとさらに効果的です。
削り木・フェザースティック
とても有名な方法です。直径1cm〜2cm位の枝などをナイフなどで薄く削っていく方法です。説明しづらいので
写真を見てください
。
上達するコツが有ります・・・
よく切れるナイフを使う
棒を地面に固定する
腕力では無く、体重で削る
刃はまっすぐに押す
薄く長く削る
樹皮・葉
樹皮と木の葉、乾燥させればなんでも良く燃えますが、生のまま使えるのは限られます。有名なのは杉の葉と白樺の樹皮。どちらも油分を大量に含んでいるので、非常に激しく燃えます。
お勧めは、形態に便利な白樺の樹皮。これは火口としても使えるので、見つけたらまとめて取っておくと良いでしょう。
コケ類
キリモ、カバノアナタケ、サルノコシカケなど。
カバノアナタケ
、サルノコシカケ
はどちらかと言うと火口用ですが、薄く削いで補助として使います。特に白樺の木についているものは、木から油分を吸っているので良く燃えます。
キリモ
木の枝からぶら下がっている緑色の苔です。くもの巣の様な、老人のひげのような感じの苔で、乾燥しやすく燃えやすいので、火口としても使えます。モミの木の枝、人の目線位位からから上の方によく見かけます。
木の切り方・割り方
では斧を使って木を切る基本的な方法です。
まずは倒す方向を決める。
安全な方向、倒れる時に他の木などに倒れ掛からない方法を選びます。
木の枝ぶりを見て木の重さが倒す方向以外に偏ってないか確認
偏っていたらロープで倒す方向にテンションをかける。小さい木でも人力で押せると思わないこと。見た目以上に重いです。
回りの安全確認。
切り始める前に安全確認!一緒に作業をしている人がいるのなら必ず声をかけましょう。
倒す方向に面する様に切り込みを入れる。
倒す方向の真裏、最初の切り込みより高い位置に深く切り込む。
どんどん切り込んで、『ミシミシッ』と、音がし始めたら、『た〜お〜れ〜る〜ゾ〜〜』と叫びながらゆっくりと退避する。 >完了!!
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>火口(ほくち)
火熾し、摩擦や火花によって着火させ火種を作ります。非常に着火しやすいものが火口となります。また、一般的な着火具、マッチ、ライターなどは、この火口が一緒になっています。 ライターのフリントの火花だけで着火できるどうかを目安とすると良いでしょう。
森で見つかるもの
菌類
枯れ草
白樺の樹皮
植物の綿帽子
乾燥した木・竹
通常生活域で見つかるもの
脱脂綿
麻
木綿
紙類
オイル・ワックス・ベンジン
これらは全て乾燥している必要があり、出来れば事前に用意しておきます。森で見つけられるものでも、キャンプ地への道中に拾い集めていくと良いでしょう。
では、それぞれを説明します。
菌類
キリモ、トナカイ苔(花苔)、カバノアナタケ、サルノコシカケなどが挙げられます。
キリモ、トナカイ苔(花苔)
ある程度乾燥したら(触った時少しぱりぱりする程度で十分)そのまま使います。一握り分くらいをまとめ、火種を落とせば燃え上がります。燃焼時間は短いので手早く
キンドリング
へ移してください。キリモは多少湿気が在ってもても大丈夫、発火作業の熱で乾燥が進み、着火します。
サルノコシカケ、カバノアナタケ
カバノアナタケもサルノコシカケ類ですが、他のコシカケと違って全て使えます。普通のサルノコシカケは実子体(傘の下のスポンジ状の部分)以外を使います。乾くと加工が難しくなるので、新鮮なうちに不必要な部分は切り取ってしまいます。このときに薄く削いでおくのも良いでしょう。
乾いてから加工する場合は、叩き割るか、石などにこすり付けて粉にします。
枯れ草
ライターなどで火を点ける場合はそのままでも良いですが、その他の方法を使う時は、よく揉んで繊維を毛羽立たせてから使います。一握り分くらいを良く揉んだらひとまとめにし、そこへ火を点けます。
白樺の樹皮
ライターなどで火を点ける場合は適当な大きさに切って、火を移します。その他の方法を使う時は加工する必要があります。ナイフの刃を立てて樹皮の表(白い方)をこそげ、樹皮の薄い層を毛羽立たせます。この時、出来るだけ一箇所にまとまる様にこそげます。後は、毛羽立ちのまとまった場所へ火を点ければ、勢い良く燃え始めます。白樺の樹皮は濡れていても、表面の湿気を拭き取れば着火できます。
植物の綿帽子
タンポポ、アザミ、キンポウゲなどなど綿帽子の付く草木は色々ありますね。一握か、二握り分くらい集めたら軽く圧縮して使います。燃え尽きるのが早いので、他の火口とあわせて使うと良いでしょう。
乾燥した木・竹
透ける位薄く削るか、ナイフの刃を立ててこそげ、出てきたおがくず状の繊維をまとめて火口とします。油分を多く含む木(竹やヤニ木など)の方が点きが良いです。
脱脂綿
脱脂綿や綿棒の綿のを良くほぐして使います。ワセリンなどの油分やベンジンなどを少し染み込ませておくと、火持ちが良くなります。
麻
麻布、麻紐などを解すか、加工して使います。加工の仕方として有名なのはワセリン、松脂、タールなどをを塗りこむ方法があります。
木綿
コットンのシャツなどを適当な大きさに切って、良く解してから使います。チャークロスなどに加工しておくと、さらに火の点きがよくなります。
チャークロス(char cloth)の作り方
comming soon
オイル・ワックス・ベンジンやアルコール
これらは身の回りに結構あるものです。
オイル: 調理用オイルなどです。サラダ油、オリーブ油などを使ってランタンを作ることも出来ます。これらは何かに染み込ませた方が火を点けやすくなります。
ワックス: 革製品の手入れに使うオイル(ミンクオイルなど)や、蝋。これらは何かに染み込ませた方が火を点けやすくなります。
ベンジンやアルコール: ワセリン、度数の高い酒、消毒用アルコールなどなど。消毒用のハンドジェルは使い道が多いので持っていると良いでしょう。
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