バックパック バックパックも色々種類があり、基本的には4種類に分けられる。それぞれに使い勝手が違うので、状況に応じて使い分ける。 また、同じタイプの物でもその作りや構成から、使いやすいものと、そうでない物がある。 ここではパックのそれぞれの違いと準備するときのポイント、そしてバックパックの調整方法を見てみる。 >パックの種類 私は基本的に、ショルダー、ワンショルダー、ヒップ、バックの4種類に分けている。ショルダーとワンショルダーは『同じタイプだ』という意見もあるが、使ってみるとまったくの別物だ。 ではそれぞれを見てみよう。
かばんの中身にアクセスしやすいが、安定が悪く、重い物を運べない。基本的に容量は小さい。 いわゆるインディアナジョーンズのスタイル。物の出し入れが非常に便利ではあるものの、色々入れると重くなり、長距離歩くのには不向き。また、走ったり屈んだりする時にバッグが邪魔になったりすることが多い。 安定性、中身へのアクセスが比較的良いが、あまり重い物は運びにくい。容量は比較的小さい。 背中に背負うので安定感は良い。カメラバッグに多く採用されていることからも察しが付くと思うが、肩紐をはずさずに背中から前面にスライド出来るので、比較的アクセスも良い。しかし片方の肩にすべての重さがかかるので、やはりあまり重い物の長距離運搬には向かない。 安定性、中身へのアクセスが比較的良いが、あまり重い物は運びにくい。容量は小さい。 ウエストバッグと呼ばれる物。アウトドア用のものは比較的大きく、ショルダーバッグほどの大きさが中心。容量は小さいが、ショルダー並みにアクセスは良い。人によるのだろうが、ある程度重くなると、歩行中バウンシングしてにかなり気になる事もある。 安定が良くかなり重い物も運べるが、中身へのアクセスが悪い。基本的に容量は大きい。 デーパックやリュックサックのことで、大きさも色々。最もポピュラーな形状なので機能や種類もさまざま。重い荷物を長距離運搬するには最適なのだが、アクセスが良くない。 >パックの選び方 それぞれのパックの特徴がつかめたら、選び方を考えてみる。 選ぶ時の見所は幾つかあるが共通しているのは、『必要な物を入れられる』、『体に合っている』、『丈夫である』の3点。後は機能、デザイン、価格で好きな物を選べばよい。
そのパックをどのような状況で使うかを考え、それに必要な物をそろえて見る。これをベースに、それらを収納することが出来るかどうかをしっかり検討しよう。 『それらを収納することが出来るかどうか』とは、とにかく全部入ればよいという事ではない。どの様に収納すれば機能的に使いやすく、取り出しやすく成るかを考え、それに見合った収納力のあるものを選ぶ。 意外と気づかないのは収納スペースの構造。同じ20gパックでも、細かく小分けになっているものと、大きな1つの収納スペースでは収納力がまったく違ってくる。その辺もよく考慮して選びたい。 これは特にバックパックに重要なのだが、背負った時に重さが均等に分配され、体の一部に負担が掛り過ぎないかどうかを見る。購入時に出来れば想定の重さの物を入れて背負ってみるのが良い。 各部を時間をかけて調整し、フィットするかどうかを確認。調整のし易さも同時に確認した方が良い。重さや、着る物によって再調整が必要になることはトレッキング中に良く起こる。調整が面倒だと、中々調子の良い位置に定まらずに非常に苦労することになる。 素材の質をよく確認。安い防水加工されたナイロンや、人口革は特に注意。負担が掛る場所や、激しい温度差で簡単に割れ始めたりする。縫い目も良く見てもらいたい。細い糸、雑な縫い方の物は避けた方が無難だろう。この辺はネット上の口コミなどを利用すれば良い情報が集まる。 もう一つ気をつけて見てもらいたいのはジッパー。これが壊れると非常に不便で、修理の仕様が無い。定評があるのはYKKのジッパー。とてもスムーズに動き、丈夫なので安心できる。自分の経験では、YKKのジッパーでトラブった事は無い。 >バックパックの調整方法 意外と知らない人も多い様なので、基本的な調整方法を紹介しておく。
|